加曾利貝塚

加曾利貝塚は、今から約7,000年前から2,500年前まで続いた縄文時代貝塚です。
世界最大規模の大きさで、珍しい八の字型の地形が特徴です。

 

平成29年10月29日の官報で、文化財保護法の規定ににより特別史跡に指定された加曾利貝塚です。

1887年(明治20年)上田英吉の「下総国千葉郡介墟記」により、学界に初めて紹介されたのが加曾利貝塚でした。

1966年(昭和41年)に加曾利貝塚博物館が開館。

1973年(昭和48年)には昭和天皇・皇后・皇太子妃がご来館されたそうです。

 

遺跡の宝庫として知られる千葉市でも、開発によって数多くの史跡が次々に消滅しつつありますが、加曾利貝塚は遺跡のほぼ全域と自然地形がよく残っています。

この遺跡は縄文時代の「ムラ」の生活や文化などを解明するために極めて貴重な存在であり、南・北の大型貝塚とそれを取り巻く周辺部約15.1haの世界最大規模の貝塚が国の史跡に指定されています。

 

博物館では「加曾利貝塚の世界」をテーマとして、見つかった縄文土器・石器・動物・魚や人骨を展示して、東京湾周辺に住んでいた縄文時代の人々の生活の様子を開設しています。

野外には、北貝塚に「竪穴住居跡群観覧施設」と「貝塚断面観覧施設」があり、南貝塚貝塚断面観覧施設」と「復元集落」があります。

 

博物館周辺は公園となっていて、クヌギ、子なら、ケヤキ、こぶしなどの樹木に覆われていて、希少なタちスボスミレ、ヒトリシズカ、アマドコロ、ノコンギクなどの植物も観ることができます。

 

今回の特別史跡の指定に伴って、11月3日には特別史跡標柱除幕式が開催の予定です。

また特別史跡指定記念シンポジウムが、11月18日に、若葉文化ホールで行われる予定です。

この機会にぜひ、特別史跡に認定された加曾利貝塚へお出かけになっていてはいかがでしょうか?