新感覚!テクノ法要に魅せられる

先日車内でいつものようになんとなーくラジオを聴いていると、ものすごく神秘的な音楽?が聞こえてきてた。

ん?なんだこれ?

初めて聞くけど、でもどこかで聞いたことがあるようなリズム?

それもそのはず、

こちらは浄土真宗本願寺派 福井にある照恩寺で行われている、テクノ法要というものでした。

ちなみに、私の生家は浄土真宗本願寺派の檀家で、月に一度はお寺さん(お坊さんのこと)がきて、お経をあげて帰っていく、ということが当たり前に行われていたので、お経に聞き覚えがあったというわけで・・・。

ちなみに、仏教の一般的なイメージとは、お坊さんには厳しい戒律や修業があり、その厳しい戒律や修行を乗り越えられた人が偉いお坊さんになっているというものではないでしょうか?

 

しかし、このテクノ法要が行われている浄土真宗という宗派は、様々ある、仏教の宗派の中でも非常に緩い宗派のようです。

辛い修行や厳しい戒律を守らなくても、身分の高い人から庶民までどんな人でも受け入れてくれるのが浄土真宗なので、お坊さん自身も普通の人に寄り添って、普通の暮らしをしているからだそうです。

だから、敢えてつらい修行もしないし、つらい食事制限もしないし(肉や魚を食べないとか、お酒を飲まないとか)、とにかく、無理なことはしないそうです。

というのは、わりと最近知った事実ですが。

 

そんな、浄土真宗本願寺派、照恩寺で行われているテクノ法要は「光の世界」である極楽浄土を再現しているそうです。

照恩寺17代目ご住職の朝倉行宣さん曰く、もともと仏像には彫刻などの技術で「後光」が表現されていたりするのですが、それは電気がなかった時代に、「光」を表現するために使われた、当時の表現技法のひとつであったわけです。

それでは現代の表現技法を最大限に活用して、「光の世界である極楽浄土」を再現してみよう、としたのが、このテクノ法要だったというわけです。

照恩寺の17代目住職である、朝倉行宣さんは、中学時代から音楽に傾倒し、大学在学中はDJや音楽製作、照明などの仕事を経て、2015年に父親から住職を引き継いだそうです。

ちなみにこちらの照恩寺、1475年に越前一乗谷にできた後、今ある場所に1584年に移転しました。

約540年前、戦国時代のころにできたお寺です。

代々受け継がれてきた歴史あるお寺にもかかわらず、こういった新しいことに挑戦できるのは、やはり浄土真宗という宗派の懐の深さを表しているのではないでしょうか?

 

しかし、昔から聞いていたお経のリズムがテクノのリズムとぴったりマッチしてるのにまずは驚きでした。

確かに昔の人からしてみればお経は、仏様の教えを歌で広めたようなものだったのでしょうから、音楽との融合はそれほど苦ではないのかもしれません。

ラップなんかともすごく会いそう。(韻を踏んでるし。)

 

そして、極楽浄土の演出がとても素敵。

個人的には「光の世界」って、もっと柔らかい光がふんわりと包んでくれるようなイメージでしたけど。

でも、このプロジェクトマッピングや光線を駆使したライティングは、ものすごく興奮作用があって、見て、聞くことによってトランス状態に陥り・・・最終的には浄土感を全身で感じることができるのではないでしょうか?

いつか、実物を見に行ってみたいと思いました。

 

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