夏の主役、カブトムシ

昨年頃から、子供たちが虫を飼い始めました。母親の私としては、恐れていた日がやってきたというわけです。

私は女兄弟しかいなかったので、家族の中に「虫を捕まえてきて育てよう!」ということを実行しようとする人が一人もいませんでした。

なので、子供の時分から「昆虫を室内に入れる」ということに非常に抵抗があります。

ましてや、エサなどを与えて飼育するだなんて、ひい~!!という状態です。

でも、子供たちは喜んでいるので仕方がありません。それに、生き物を観察することは、大事ですからね。

 

っていうか、捕まえてきたの私だし。(お前か!!笑)

 

たまたま職場のお食事会会場のレストランのお庭に、カブトムシが大量発生しているとのことで、食事会の終わりにつがいで拾ってきてしまったのです。

帰ってきて、なんとなく玄関に置いておいたら、翌朝、何も言っていないのに主人と長男が見つけて(すごい臭覚)リビングで放して遊んでおりました。

自分で拾ってきたくせに、叫びましたけど。思わず。

 

さて、私自身は子供時代を北海道で過ごしたために生のカブトムシを見る機会は今まで皆無でした。

(昨年、近所の新聞屋さんで子供がもらってきて、初めて見た。)

当時、北海道にはクワガタはいたけれど、カブトムシはいなかったので、どうしても飼いたい人はお店で買ってくるとかしないと手に入らないものでした。

なので、現在も北海道にカブトムシはいないのかと思っていたら、今は北海道にもカブトムシがいるんだそうです。びっくり!

もちろん、もともとはいなかったので、「外来種」ということになるのでしょうか?生態系が崩れるなど、ちょっと問題なっているようですね。

自分が子供時代にカブトムシを生で見られなかったので、今の子は北海道でも見られるからいいな、と思いましたがそれはそれで問題なのですね?

いないはずのカブトムシが現在北海道でも生息しているのは、カブトムシ養殖場からの逃げ出し、売れ残りのカブトムシを安易に捨ててしまった、家庭で飼っていたものを逃がしてしまった、等の理由があるそうで、当時はそういうのあまり厳しくなかったんでしょうか?それともあまり周知されていなかったのか?

結局それが原因で、現在では発生したカブトムシによる農業被害(スイカやメロンなどの作物への加害)や、もともと北海道に暮らしていた昆虫たちと競争が起こっていたりするなどの問題が起きているようです。

そういえば、アライグマやミドリガメなんかも、ペットとして飼われていたものが逃げ出して、やがて野生化して定着した動物として有名ですよね?

外来の生物は天敵がいないために在来種を押しのけて繁殖してしまうことがあるそうです。

カブトムシは意外と寒さにも強くて、北海道の厳しい寒さも何のその、難なく過ごせてしまうそうです。

今は日本でも海外産のカブトムシがペットショップなどで購入できるようになりました。

近所のペットショップでヘラクレスオオカブトが売られていた時は「すごい」と思いましたが、そういうものも、逃がしてしまわないように、気を付けないといけませんね。

あと、弱ってきたからと言って、「かわいそうだから放してあげよう」というのは厳禁だそうです。

最後は死ぬまできちんと責任を持って飼育する必要があるようですね。