オオカミと7ひきのこやぎ

2~3歳児用の今月(10月号)のこどもちゃれんじぽけっとの冊子には冒頭の「おおかみと7ひきのこやぎ」が掲載されています。

この「おおかみと7ひきのこやぎ」、お話は有名なので解説するまでもないのですが、簡単に解説させていただきます。

 

お母さんはお買い物に出かけるため、7匹のこやぎの兄弟にお留守番をさせることにします。

お母さんは出かける前に子供たちに言って聞かせます。

「オオカミが来ても、ドアを開けてはいけませんよ」と。

しかし運悪くオオカミはその様子を目撃していました。

やぎのお母さんが出かけたのを確認したオオカミは、早速こやぎたちの家にやってきます。

そしてオオカミのふりをして「お母さんですよ」とドアの外から声をかけるのですが、こやぎたちはすぐに声が違うことを見破り、「お母さんではない。お前はオオカミだ!」と追い払います。

追い払われたオオカミは、今度は声を変えてやってきます。

そしてまた「お母さんですよ。」と。

一瞬、「お母さんと同じ声だ!」と、思ったこやぎたちも「いや、お母さんなら手が白いはずだ。」と気が付きます。

しかし、手を見せてもらうと…黒い手、オオカミです。

オオカミは急いで帰ってしまいますが、あきらめずに再度やってくるのです。「お母さんですよ。」と。

しかも、今度は声もお母さんに似せて、手も白く変えて。

こやぎたちはすっかり騙されて、とうとう「お母さんが帰ってきた」とドアを開けてしまいます。

そしてオオカミはこやぎたちを食べてしまうのです。柱時計に上手に隠れることが出来た、一番小さなちいやぎちゃんを残して。

さあ、お母さんが返ってきてびっくり。お留守番をさせていたこやぎたちがすべていなくなっているではありませんか!?

嘆き悲しむお母さんのところへ、隠れていたちいやぎちゃんがやってきて、お兄さんもお姉さんも、オオカミに食べられてしまったとお母さんに伝えます。

このことを知ったお母さんは、寝ているオオカミのところへ行って、オオカミのお腹をハサミで切って子どもたちを出し、代わりにお腹に石を入れます。

起きたオオカミは喉が渇いたので井戸へ行きますが、お腹が重すぎて井戸にまっさかま。落っこちて、オオカミは死んでしまいます。

 

という、お話です。(チャレンジでは井戸の下りは端折られていましたが。)

 

 

さて、このお話。

自分が子供のころ(というか、結構最近まで)は、こやぎたちに焦点が当てられていて、

「留守番中に知らない人が来ても絶対にドアを開けてはいけない」「オオカミ(のような悪い人)がやってくるかもしれないから」

という、教訓のように教えられて来たような気がしますが・・・

 

よ~~~~~~~く考えると、やぎ母さん。

そもそも小さい子供をお留守番させちゃだめじゃないですか???という、母親への指摘を先日目にしてしまいました。

子どもを連れて(現実的ではないが7人も)買い物なんて、結局何も買えずに帰ってくるのがオチなので、歩いて行ける距離なら、私も3人の子どもを置いて買い物に出刈ることはたま~にありますが・・・。

でも確かに。小さい子供を置いてお出かけしてはいけませんよね。

ここ最近は子供や老人など、弱い立場の人間を狙った悪質な手口の犯罪が流行っていて、子どもを守られねばならない母親としては、犯罪の目は事前にしっかり摘み取っておかなければならない、と、自覚はしています。

けれども、お相手の方もいろいろと試行錯誤しているので…

絵本を読みながら、「気をつけねばならん~」と、考える母なのでした。