ハロウィン

10月も終わりに差し掛かってカボチャの置物がちらほら見えるようになってきたらもう秋も終盤、冬の到来、今年も終わりです。

子どもに英語を習わせているのもあって、親になってからハロウィンをやる機会が増えた。独身時代なら完全にノーマークの行事です。

アメリカではこの時期に秋の収穫を祝うとともに、悪霊などを追い出すという宗教的な行事なのかな?とも思うけれど、最終的に何をやっているのだかはよくわからない状態(笑)

日本のお盆みたいのに近いのかな?とも思ったけど、ちょっと路線は違うようです。ちなみに、キリスト教の行事でもないらしいです。

魔女やお化けの仮装をするのが本来の仮装なのか?そもそも悪霊が来た時に、「すでにお化けがいるからここにきてはいけない!」と思わせるための仮装らしいです。

ですから、女の子がプリンセスに仮装するのはもはや間違っている?のか?

 

私が子供のころなんかはたまに市販のスケジュール帳の10月31日のところに、申し訳程度に「ハロウィン」って書かれていたり、いなかったりした行事ですが、今や事あるごとにハロウィンを祝う日本人。特に子供がいる家庭ではそのたびに、仮装だ、お菓子だと気ぜわしい。

うちは英語のクラスはもちろんのこと、くもんの教室でまでやってましたよハロウィン。

楽しいんですけど、物事の本質をよくわかっていないのに騒ぐのが好きじゃないのもあり、飽きたのもあり。今年は母子ともにやる気なし。

わざわざ新しい仮装グッズを揃える気にもならないし、お友達に配るお菓子も、なんだか力がない。

我が家では去年くらいがハロウィンのピークだったので、今年から徐々に感動が薄れていく予感です。多分。

 

そんな我が家でも一向に感動が薄れないのが、「ナイトメア ビフォア クリスマス」

長女が4歳、長男が2歳のころから毎年この時期になるとクリスマス時期まで、ちょこちょこ鑑賞する映画です。

私が初めて見たのは19歳の時、当時通っていた短期大学の図書室でレーザーディスクを借りてみたのですが、これがとても面白かった。すっかりドはまり。ジャック、かっこいい、となりまして。その後20年の時を経て子供たちがみて、あの時の私と同じように感動しているというのが何とも言えず不思議。

ジャックに感情移入してしまうのは、ジャックはとても一途な気持ちを持っていて、それは「人の心を揺さぶるようなことをしてみたい」という、たぶん誰もが描いている憧れで、でもそんなことってなかなか簡単にできるものじゃない。

そんなとき、うまれて初めて見た「サンタクロース」、自分もそんな役を演じてみたい。

しかし、誰もが憧れる存在であるサンタクロースには、どうしたらなれるのか?どうしてもわからない。わからないながらにも、どうにかして演じてみた自分なりのサンタクロースは、だれにも受け入れられることなく、悲しみに打ちひしがれるジャック。

現実世界でも、結構ありがちなシナリオだとは思いませんか?全ては善意の押し付けというか、理想と現実の違いというか、コミュニケーションの低さが招く誤解というか…、ともあれ、良かれと思って尽力したことが報われないということはままあることで。

それでも健気に頑張るジャックが好き。そして、最後に間違いに気づいて、きちんと軌道修正する彼に共感するのです。

そんなナイトメアビフォアクリスマス、これからの季節におすすめです。